「林業の現状」

人工林が本格的な利用期を迎える中

「伐って、使って、植える」という時代に入っています。

しかしながら、長く続く木材価格の低迷から

森林所有者の森林経営意欲は薄れ、

森林の経営、管理が適切に行われず、

伐採後の植林はなされない状態となっています。

 

「植栽義務」

保安林では箇所によっては植栽義務があります。

これは

又、普通林に於いても・・・の場合は植栽義務があります。

 

「できんものはできん」

地球温暖化防止対策の一つでもある森林による二酸化炭素吸収源対策にもあるように

森林は適正に管理されてこそ温暖化防止や水源涵養、土砂の流出防止機能などが発揮されます。とはいえ山の中で暮らしているわけでもなく、人(森林組合などの林業事業体)に頼めばお金もかかる。当然、山に投資をすることに躊躇されているのが今の現状であり、植林(再造林)がされない、進まない原因だと言えます。

 

「想定問答」

「伐採したら植栽義務があります。植えてください。」などと組合員の方のところに行ってお話をしたとする。

多分、気分を害されれる。いや、私ならかなり気分を害します。

「説明を受けていない。」「知らない。」「お金がかかるのでできない。」「自分の財産なので自由にして何が悪いのか?」「できたらしてあげる。でも困る。」・・・

想定問答としては悲しいかなこんな思いです。

 

「山元還元額の増加に向けて」

伐採前から伐採者と造林者が連携し協力することで各種の補助事業を受けることや、一貫作業(伐採と地拵えを同時に行うこと)で再造林の低コスト化を図ることが森林所有者への山元還元額の増加(木材、補助の最大利用、再造林の低コスト化)に繋がります。